睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりする状態が繰り返される病気です。いびきが大きい、日中の強い眠気、起床時の頭の重さなどがみられることがあります。放置すると高血圧や糖尿病などの生活習慣病との関連が指摘されているため、早めに医療機関へ相談することが推奨されます。治療法の一つとして、歯医者で作製するマウスピース(口腔内装置)があります。今回は睡眠時無呼吸症候群 マウスピースの種類や選び方について、横浜市戸塚区の歯医者 高松歯科医院が解説します。
1. 睡眠時無呼吸症候群のマウスピースとは
睡眠時無呼吸症候群のうち、空気の通り道が狭くなることで起こる「閉塞型」に対して用いられるのがマウスピースです。下あごを前方に保つことで気道を広げ、いびきや無呼吸の軽減を目指す治療法の一つです。
①治療の仕組み
就寝時に下あごを前方へ固定し、舌が喉の奥へ落ち込むのを抑えます。これにより気道が確保され、呼吸しやすい状態を保つことが期待されます。
➁対象となるケース
軽度から中等度の閉塞型睡眠時無呼吸症候群が主な対象です。重度の場合は持続陽圧呼吸療法(CPAP)などほかの治療法が検討されることがあります。治療方針の判断や症状の評価は医科で行われます。
➂装着のタイミング
基本的に就寝時のみ使用します。日中は外して保管し、毎回きちんと洗浄します。毎日継続して使用することが望まれます。
④歯医者での作製
既製品ではなく、歯型を採って作るオーダーメイドが一般的です。歯や歯ぐき、噛み合わせの状態に合わせて調整し、定期的に状態を確認します。
⑤期待できる変化と注意点
いびきの軽減や無呼吸回数の減少がみられることがありますが、効果には個人差があります。あごの違和感や歯の圧迫感が出ることもあります。
マウスピースは気道を広げることを目的とした治療法の一つであり、適応や経過には個人差があります。医科と歯医者が連携し、状態に応じて使用していくことが大切です。
2. 睡眠時無呼吸症候群のマウスピースの種類と特徴
睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられるマウスピースには、構造や調整方法の違いによっていくつかの種類があります。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
①一体型タイプ
上下が固定された構造で、下あごを一定の位置に保つタイプです。構造が比較的シンプルで安定しやすい一方、細かな前方調整は難しい場合があります。
➁分離型タイプ
上下が分かれた構造で、連結部分を用いて前方移動量を調整できます。段階的な調整が可能ですが、部品の緩みや破損が生じることもあるため、定期的な確認が必要です。
➂調整機能の有無
調整機能付きは、装着後に下あごの位置を微調整できます。固定式は構造が比較的安定していますが、位置を変更する場合は再製作が必要になることがあります。
④素材の違い
硬質の樹脂素材が一般的ですが、内面に弾力性のある素材を用いるタイプもあります。素材の違いによって、装着感や耐久性に差が生じることがあります。
⑤保険適用の可否
医科で睡眠時無呼吸症候群と診断され、一定の条件を満たす場合は保険適用となることがあります。一方、自費診療となるケースもあるため、事前に確認することが推奨されます。
このように、種類ごとに構造や調整方法が異なります。症状や歯の状態、使用感を踏まえ、歯医者と十分に相談しながら検討することが望まれます。
3. 睡眠時無呼吸症候群のマウスピースの選び方
マウスピースは長く使うことが多いため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。装着できるかどうかだけでなく、歯や歯ぐきの状態、生活スタイルも含めて検討します。使用前に治療の流れや調整方法、通院の目安を確認しておくと、納得して選びやすくなります。
①歯と歯ぐきの状態
歯や歯ぐきが安定していることは、装置を支えるうえで大切なポイントです。重度の歯周病やむし歯、歯のぐらつきがある場合は、先に治療が必要になることがあります。お口の状態を確認したうえで選ぶことが大切です。
➁噛み合わせとの適合性
もともとの噛み合わせやあごの動きに合った設計かどうかも重要です。顎関節に負担がかからないよう、評価や調整を受けながら作製できる歯医者で相談することが望まれます。
➂症状の程度
無呼吸の回数や血中酸素濃度の低下の程度により、適した治療法は異なります。医科での検査結果をもとに、マウスピースが適しているかどうかを確認したうえで検討します。
④継続しやすい構造
違和感が強すぎず、日々の着脱や手入れがしやすい構造かどうかも大切なポイントです。調整可能なタイプか固定式かなど、生活スタイルに合ったものを相談しながら選びます。
マウスピースは、装着できるかどうかだけでなく、お口の状態や症状、その後の管理まで考えて選ぶことが大切です。医科と歯医者が連携しながら、自分に合った治療方法を検討していくことが望まれます。
4. 横浜市戸塚区の歯医者 高松歯科医院の睡眠時無呼吸症候群について
横浜市戸塚区の歯医者 高松歯科医院では、睡眠中のいびきや無呼吸が気になる方に向けて、睡眠時無呼吸症候群の歯科的アプローチを行っています。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、就寝中に呼吸が止まったり浅くなったりする状態を繰り返す疾患で、日中の眠気や集中力低下だけでなく、全身の健康への影響も指摘されています。当院では医科での診断結果を踏まえ、歯医者として関われる範囲での治療をご提案しています。
【横浜市戸塚区の歯医者 高松歯科医院の睡眠時無呼吸症候群治療の特徴】
当院の睡眠時無呼吸症候群のポイント①:医科との連携を重視
横浜市戸塚区の歯医者として、内科など医科と綿密に連携。診断内容等をもとに、適応を確認した上で治療を進めます。
当院の睡眠時無呼吸症候群のポイント②:口腔内環境を踏まえた対応
マウスピース治療前には、マウスピースの作り直しが発生し、余計なご負担が増えるのを避けるため、虫歯や歯周病、詰め物の状態など口腔内の検査を行います。必要に応じて関係機関と連携し、口腔内環境を整えた上で、睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療につなげています。歯医者として無理のない治療計画を大切にしています。
当院の睡眠時無呼吸症候群のポイント③:保険適応の可動式マウスピースに対応
当院では、保険適応で作製可能な可動式マウスピースを採用しています。可動式は装着したまま会話しやすく、就寝時も筋肉の動きを妨げにくいため、寝やすさに配慮されています。また、顎関節症がある方にも扱いやすい点が特徴です。
当院の睡眠時無呼吸症候群のポイント④:治療後も継続してフォロー
マウスピースは作って終わりではありません。作製後1〜3か月ほど使用に慣れてきた時期に、医科へ効果判定の検査を依頼し、就寝時の状態などを確認します。その結果を踏まえ、歯医者として必要な調整や評価を行い、継続的に対応しています。
横浜市戸塚区で歯医者をお探しの方、睡眠時無呼吸症候群やいびきについて気になる症状がある方は、まずはお気軽にご相談ください。歯医者の立場から、無理のない治療選択を一緒に考えていきます。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられるマウスピースは、就寝時に装着し、下あごを前方に保つことで気道の確保を図る装置です。構造や調整方法にはいくつかの種類があり、歯や歯ぐきの状態、噛み合わせ、症状の程度に応じて選ぶことが大切です。作製後も定期的に調整や経過観察を行いながら、医科と歯医者が連携して管理していきます。睡眠時無呼吸症候群についてお悩みの方は、横浜市戸塚区の歯医者 高松歯科医院までお問い合わせください。
監修:高松歯科医院
院長 高松 朋矢
【所属学会】
日本口腔外科学会
国際歯周内科学研究会 評議委員
日本小児矯正研究会
ドライマウス研究会
抗加齢歯科医学研究会
歯の寿命を延ばす会
【取得資格】
社団法人 日本口腔外科学会 口腔外科認定医
厚生労働省 歯科医師臨床研修指導歯科医
ドライマウス研究会 認定医
日本歯科医学振興機構 臨床歯科麻酔管理指導医
