東戸塚駅から車で7分、戸塚区名瀬町の「高松歯科医院」です。
これまで、子供の歯並びと成長に関する基礎知識、予防と早期対策について解説してきました。最終回となる今回は、矯正治療と自然な改善の可能性について詳しく見ていきましょう。
6. 矯正治療のタイミングと種類
矯正治療を始めるタイミングは、お子様の状態によって異なります。
早期治療 vs 成長後の治療
早期治療(7-10歳頃)は、顎の成長をコントロールしやすいというメリットがあります。一方、成長後の治療(12歳以降)は、永久歯がほぼ生えそろった段階で行うため、最終的な歯並びを調整しやすいです。
矯正装置の種類
- 取り外し式装置:就寝時や家にいるときのみ装着します。軽度の歯列矯正に適しています。
- マウスピース型装置:目立ちにくく、取り外しが可能です。
- ワイヤー式装置:最も一般的で、効果的な矯正が可能です。
矯正治療の費用と期間
費用は状態や治療法によって異なりますが、30万円から100万円程度かかることが多いです。治療期間は通常2-3年ですが、個人差があります。
7. 自然な改善の可能性
歯並びは、成長とともに自然に改善することもあります。
成長に伴う自然な歯並びの改善
特に混合歯列期(6-12歳頃)は、顎の成長に伴い歯並びが自然に改善することがあります。例えば、乳歯期の歯と歯の隙間(正中離開)は、多くの場合自然に閉じます。
顎の成長と歯並びの関係
顎の成長は歯並びに大きく影響します。顎が十分に成長すれば、歯並びの問題が自然に解消されることもあります。
自然矯正を促す方法
- よく噛む習慣をつける
- 口呼吸を避け、鼻呼吸を心がける
- 姿勢を正す
ただし、これらの方法で劇的な改善を期待するのは難しいため、過度に期待しすぎないことが大切です。
親ができるサポート
子供の自信を育むコミュニケーション
歯並びを気にするあまり、子供の自尊心を傷つけないよう注意しましょう。歯並び以外の長所をたくさん褒めてあげることが大切です。
矯正治療中の生活サポート
矯正装置の装着中は、食事制限や特別なケアが必要になることがあります。子供の努力を認め、サポートする姿勢が大切です。
総まとめ
この3回シリーズを通して、子供の歯並びと成長の関係性について、親が知っておくべき7つのポイントを解説しました。歯並びは子供の健康と成長に深く関わる重要な要素です。日々の観察と適切なケア、そして必要に応じた専門的なアドバイスを受けることで、お子様の健やかな成長をサポートできます。
歯並びケアは長期的な取り組みです。焦らず、お子様のペースに合わせて、前向きに取り組んでいきましょう。